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上質な空間をつくりたい

いいお天気は、長くは続きませんね。
曇り空が広がってしまいましたが、どんな休日をお過ごしですか?

昨日の夜、お引渡し手続きを完了したS邸は、今日がお引越し。
家具が入った新居が、どのような雰囲気を醸し出すのか楽しみです。
そんなご新居のご紹介です。

片瀬の奥まった敷地に、上質な空間を造りたいという基本コンセプトで始まった家造り。
同じ片瀬に現在お住まいですが、
静かな場所で、まるで別荘生活やホテルですごされる空間を希望されていました。
敷地が109坪と大きく、ご両親のために、壁を挟んで、完全2世帯2LDK+ロフト付を設けても、
敷地周りにお庭や車4台は止められる余裕は、ほっとします。
敷地全体が風通しが良い感じがします。

ご主人のお仕事柄、大量の書籍があるため、その収納スペースを確保する、
そして見せたい書籍は階段室の壁を利用し収納できるようにしました。
手に取るには少々苦労しますが、階段室の吹抜けに設けたことで迫力があります。

床は、予算をかけて無垢のチークとし、
ワックスではなくチークオイルを塗った事で、深みがでました。

2階リビングに設けた大開口。
その先には、広いデッキ。朝食など十分にとれます。
斜面の樹木以外、何も視界に入らない贅沢な空間となりました。

キッチンは、長年のお付き合いをさせていただいている、レザルク社の施工。

清潔感のある、白で構成し、キッチンカウンターとシンクも白。
その他設備系はすべてステンレスとした
徹底ぶりです。キッチンの奥にはユーティリティを設けているので
見せたくない、雑多なものはここに収納すればオープンなキッチンも片付くはずです。
納得のいくデザインの電子レンジや炊飯器ではないので、
リビングやダイニングから目に入らないようにするため
ユーティリティ内に置く予定。キッチンのすぐ横なので不便は感じないはずです。
そこまで徹底する理由は、
この2階スペースのダイニングで奥様のフラワーアレンジメントのお教室も開催予定だからです。
そのためには、生活観の出ないキッチンをご希望されました。

2階のトイレは、少々レトロなイメージで仕上げました。洗面ボールと水栓を選ぶ際、
国内では、なかなデザインと予算の折り合いのよい商品がなく
アメリカのKOHLER社で探し、設置をしました。
国内在庫がなかったため、早めに発注をし、竣工ギリギリに付けることができました。

基礎着手が11月。完成予定は5月末で現場は進行をしていた中、
去年の秋より、世の中の長期優良住宅のあおりを受け
断熱材の供給が未確定という事態に陥りました。
影響のない箇所から工事を進めていきましたが
いよいよ間に合わないとなったため、断熱材の施工方法を発砲ウレタンに変更しました。
当初予定の断熱工法から費用が加算されてしまいましたが、
お施主様の理解を得られました。
金額も上がりましたが、性能もあがり、夏場の暑さ対策にはかなり貢献すると思います。
そして、仕上げ職の入っている真っ最中に3月11日の震災。
設備器具メーカーのダメージが大きく受け、納品不可、納品時期未定、
ガラス、鏡の納品時期未定、
現場の計画停電、という事態が起き
現場が混乱しました。が、協力業者によって、ギリギリ間に合う商品を届ける事ができ、
又、供給不可の商品は、意匠を変えず、
急遽選びなおす事となり、竣工にまにあうことができました。
最後は、ドタバタ劇になってしまいました。

いろいろあった現場ですが、お客様もとても喜んでくださり
明日の引越しを迎えることができました。

これからの長いお付き合い、どうぞ宜しくお願いします。
ありがとうございました。