3月になりました!
昨日の雪!すごかったですねぇ~
特に鎌倉山は、ここはどこ?というぐらい積もっていました。
オフィスの前の道路では、鎌倉山に向かう車が、バックして戻る光景も見られました。
こんなに積もったのは、4年ぶりくらいでしたっけ?
今日で3月に入ったというのに、まだまだ春は遠いのかな~
さて、本日はお引渡しが完了した、大磯のO邸のご紹介です。
5年前に、一度来社いただきました。
その時は、一旦計画を見送る事に。
それからは、季節のご挨拶のお葉書でのお付き合いとなりました。
去年の1月頃、「再開しようと思います」との連絡を頂きました。
さぁいよいよ土地を決めよう、という時に
3月11日の大震災。
検討されていた土地は、海の近く。
あの衝撃的な津波の映像を見て、だれでも「海の近くは怖い」という恐
怖感になったはず。
そんな事で、決めようと考えていた土地をキャンセルされました。
あの震災直後は、誰もが家造りに対して、
立地の事、耐震性の事、家族の事、住まい方…自分達の「今後の家」を
じっくりと考えた人は多かったはずです。
私たちも、ハザードマップを見ながら、海抜や川の近接、液状化、耐震
性や構造について社内で話し合った
そんな時期がありました。
誰もが、「大地震」を教訓に「家族」「生きる」について振り出しに戻
り対策を考えたのではないでしょうか?
さて、そんな事を経て、「家造り」が再度保留となりましたが
数ヶ月後に、もう一度連絡をいただき、
「やはり母の為に家を造ろうと思います」
意思を固め、土地探しから再開。
この家は、88歳のお母様と同居する家。
お母様は
関東大震災の時に産まれたそうです。
大正、昭和、平成と歩んでこられたお母様は、それはそれは苦労された
とお話しくださいました。
「激動の昭和を相当の苦労をして生き抜いてきました。私が中学の時、
父を亡くし女手一つで子ども達を育て上げてくれました。
でも苦労はしたけれど、決して弱音をはかず、明るく前向きに生きてき
たんです。
だから暖かく、これからはゆっくり出来る家に住んでもらいたいんです」
というお嬢さんの思い。責任重大です。
空間デザインを阻止しないよう、見えない所を工夫をし、断熱性を上
げ、家全体が安定した温度になるようにしました。
お母様の導線がスムーズに運べるだけでなく
ゆっくりな歩行で家全体にお母様が行きたくなる様な気持ちになっても
らうように考えたり、
何よりリビングでお庭を見ているお母様を住まう家族が感じていられる
よう、開放的な空間としました。
この家は、「白」と「木の色」が、基本カラー。
これから入る、家具をより引き立ててくれるでしょう。
これから外構工事と植栽工事が始まります。中庭にシンボルツリーのヤ
マボウシが植えられます。
春の新緑、初夏の白い花、秋の収穫と紅葉と楽しめます。
そんな季節折々をリビングと寝室の掃き出しのサッシから楽しめるます。
西の窓からは、田園風景を介して丹沢山系と富士山が見え、懐かしい風
景を感じられます。
和室の窓からは、どこかなつかしい椿の木が、窓一面を飾ってくれます。
家の中を重視するばかりではなく、外との繋がりを大事にしていきたい
と技拓はいつも思っています。
「家を造ろう」と考えてくださってから、永い時間がかかりましたが
やっと安心してお母様を迎えられますね。
そしてもう一つお話を伺いました。
主にこの家造りを進めていかれたお嬢様は
今から35年以上の大学生の頃、鎌倉のアルバイト先で見た
インテリア雑誌に技拓が載っていたらしく
その紙面を大事に心にとめていてくださったとか。
「その時は、もちろん家をつりたいなんて考えていなくて、いいなぁっ
て思っていただけなんですけどね」
と。永く思っていていただけたこと、感謝しております。
どうかご家族皆様が益々お元気で過ごされますように願って止みません。
今月おばあちゃまは、お引越しの際初めて完成したお家を見るそうです。
楽しみですね。大変お待たせいたしました。
これからも、永いお付き合いよろしくお願いいたします。
さて、今週末はもう1件お引渡し!
また近いうちにご紹介できると思いますので、どうぞお楽しみに♪
————gitaku通信————————-
毎年開催されています「木のきいた展覧会」も今年で25回目。
今日から開催いたしました。会場では即売会も行われていますので、ご興味のある方は是非、
足をお運びください。
私もこちらの展覧会で以前、ウォールナット材のちゃぶ台をオーダーしましたよ♪
第25回 木のきいた展覧会 <木戯の会>
3/1(木)~3/6(火) 10:00~18:00 (初日13:00開場 最終日15:00閉場)
鎌倉芸術館にて
鎌倉市大船6-1-2 TEL0467-48-5500