林業と都会を結ぶ活動
今年は残暑も厳しいようで、9月10月も例年より気温の高い予想が出ています。
世界各国で、熱波の影響により洪水や火事やら、作物への影響が深刻ですよね。
確実に自然環境が変わりつつあるということなのですが、
温暖化現象をくい止めるための手段として、CO2の削減が謳われるものの
連日も猛暑では、熱中症の方が心配ということで、ニュースなどでも
我慢せずにエアコンを昼夜問わず使用するなどの、メッセージが流れています。
私だって、今年のエアコン使用度はグッと高くなってしまいました。
でも、無理をすると本当に突然めまいに襲われたり、気持ちが悪くなったりするから怖いですよね・・・
動物だって、今年は熱中症で病院に運ばれてくるケースが多いとか・・・
そんな酷暑の今年ですが、先日ある雑誌の対談で
芳村真理さんに来社いただきました。
内容については、雑誌発行の際にまたお話しますが、
そのときにちょっと興味深いお話があったのが、「MORIMORIネットワーク」というNPO
の副代表理事をされているということです。
このNPOの活動は、1996年からされているそうで、
林業に携わる女性と都会で仕事をしている女性たちのネットワーク。
山村と都会の暮らしを結び、森の大切さや木々の大切さを
次世代に伝える活動をされているとのこと。
もちろん女性だけの組織ではなく、参加メンバーにも男性がいますし、企業、林業組合、行政など
さまざまな方々が参加されているそうです。
今週末も、『水郷・日田を訪ねる – 森と水と歴史の町を歩く』ツアーを組み、
大分県日田市に行かれるそうです。
もちろん都内などでもセミナーなどがあったりするそうで、
こういう活動に参加することにより、森について知る機会が出来るといいですよね。
里山といえば、私の中でイメージするのは、「となりのトトロ」の舞台のイメージ。
昔は、集落のすぐそばに里山があって、人と動物、植物が共存していたわけで
そんな暮らしにまた少しだけ戻ってみてもいいんじゃないかと感じる今日この頃。
私の友人夫婦も自給自足の生活のため、岐阜県に引っ越しました。
周りの農家の方々に支えられ、エコロジーな生活に取り組んでいます。
イトコもまた静岡で、無農薬のお米を作って、シンプルな生活を実践中。
他の友人宅も湘南から離れ、森に囲まれた生活を満喫していたり、
みんな自然を求めて、シンプルな生活を楽しんでいます。
街中にいる子供たちは、本当に自然に触れる機会が減ってきていて、
幼少期の貴重な体験を、日常で出来なくなっているのが残念に感じます。
近年、砂遊びセットなんていう物が売りに出されていることじたいに驚きです。
このMORIMORIネットワークでは、「子ども森のガイドブック」という冊子を3部出しています。
森を歩いて知るためのガイドや、遊び方やツリーハウスなどについて
子供たちに分かりやすいように、説明されています。
こういった取り組みをもっともっと広くやっていただけたら、子供だけでなく
都会に住む大人たちにも楽しく参加でき、
さらには日本の林業の活性化に繋がればいいなぁと感じました。
私達人間は、自然に生かされている動物の一員として、
やはり地球を守っていける取り組みを、どんどん広げていかなくてはならないと
改めて感じるお話でした。