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実家の片づけ、どう関わるか。

ここ最近、78歳になった母の片づけのサポートをしています。
この戦時中の世代は、とにかくモノが捨てられない。
いい意味でも悪い意味でも、大切にしまっておく人たちが多いです。
持っているモノも、いい時代の良質なモノを受け継いでいることも多い反面、
とにかくリボンやら包装紙まで、丁寧にしまいこんでいる。

去年も、「あなたのモノが整理していたら出てきたけれど、私は捨てられないので、
自分で決めてちょうだい」と渡された。
それは小学校2年生の絵日記や図工の作品などなど、袋に詰め込まれていた。
記憶にないけれど、日記には懐かしいことが書かれていたりして面白いのだが、
この調子で半世紀以上の記憶まですべて保管していたら、それはスペースがなくなるのも
納得がいく。
母は、なんでもケースにいれて札を付けて丁寧にしまっておく。
でも、丁寧にしまってしまうので、どこに入っているかわからず
同じものもまた買ってしまう。
または、安売りの時にたくさん買い込んでしまう。
次から次へと、よくまあこれだけのものが収納されていたものかと、
ある意味感心するほどだ。

私も去年、引っ越しをする際に驚いた。
7年間の間に、意外と荷物というものは増えているのだと。
それが半世紀以上となれば、、捨てられない人はやはり捨てないのだ。
引っ越し先に、大切に移動するだけのこと。

でも、元気なうちに、そろそろ終活をしておくこともよいこと。
気持ちが軽くなるし、徐々に身体も億劫になるその前に、
自分自身の選択で捨てるか残すかを判断できるからだ。
他人にはわからない、忘れられない思い出のものというのは、誰にでもある。
それを無理やり処分させるのは、心に傷を残す。
でも、誰かに「引き継げるもの」は、やはり早めに次の人に大切に引き継がれていくべき。

モノが溢れかえる時代。
まずは、質の良いものをリユースしてもらう。
そして、残したものはリデュースする。
本当に要らないものは、できる限りリサイクルする。
持続可能な社会として、これからは当たり前の習慣になるのだろう。
すでに、北欧では国策として中古品の売買が、
確か10年以上も前から一般に浸透している。

まずは、モノを買うときに「本当に必要なのか」「モノとして良質なのか」
「飽きのこないものなのか」自分に問うことから習慣づけていき、
手放すときはそのモノを大切にしてくれる人へ引き継いでもらう。
このサイクルが、我々同年代にとって、そろそろ「実家問題」として
皆が経験することになるだろうという思いで、
私は定期的に友人らと集まり、ガレージセールイベントを続けていこうと考えています。

手始めに7/20(土)11:00-15:00 鎌倉山ちびスケにて。
ご興味のある方は、一般住宅ですのでこちらへは住所を明記いたしませんので、
住所をお問い合わせいただくか、事務所のすぐ近くですので、
会社にて確認していただければと思います。
実家問題は、どんな人にもいつかは訪れる課題です。
親も子も、気持ちよくモノの整理ができるようにしていくには、親子であっても
意思を尊重しながら考えていくことなのかなと、ここのところ感じています。
認知症になられたお母様とのコミュニケーションが難しくなって、
モノの整理ができないというお話も最近ちらほら聞きます。
そうなる前に、終活のお手伝いをしてあげることも、子どもたちの役目かもしれません。