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「いつかは技拓」

近年、ある取り組みをしています。
今日は、そのお話をさせていただきます。

技拓も今年で、45年目を迎えます。

その中で、多くの住宅をつくってきました。
それぞれの家族の暮らしを見守り、ともに成長し、経年の変化が劣化でなく、
趣きになることも、この目で確信してきました。

そんななかで、徐々に技拓の家が世代交代を迎える時期がやってきています。
私たちは、建物の代替わりをサポートして、最後まできちんと見届けたい。
そして、次の世代がその家に愛着を持って、また育ててもらいたい。
そのためには、3つの事がとても大切であり、それをきちんとお伝えいたします。

1. 既存のお客様には

いつかは売却をお考えであれば、その時はどうぞ技拓にご相談ください。
信頼のおける不動産業者さんに繋ぎ、大切にしてくださる方へと引き継ぐ
サポートをいたします。

2. 家を建てようと考えのお客様には

いつの時代においても、将来の財産となる家をご提案いたします。
建てて終わりではなく、お付き合いの始まりとして皆様に寄り添い、
「家を育てる」サポートをいたします。

3. これからの世代の方々には

これから家族を持ち、将来を考える若い世代の方々には、所有する喜びを知って頂き、「いつかは技拓」と思っていただけるような、家づくりのアドヴァイスを様々な
形で発信して参ります。

住まわれている間は、「見守り」という形でメンテナンスのアドヴァイスや修繕工事にも
積極的に関わり、お施主様のサポートに力を入れています。
あまりでしゃばりすぎず、しかしバックシステムとして存在していたい。
そんな気持ちで進めてきたつもりです。
それはひとえに、「家」がお客様の財産として存在してもらいたいという思いからです。
日本は、土地には価値があっても、年数を重ねた建物の評価はとても低いのが現状です。
そして、さらに多くの住まい手が、「建物の価値はさがるもの」と鼻から捉えていることに
「待った!」をかけたいのです。

さらに、「請負業」の意味を理解していただくこともとても大切です。
お客様の資金に見合った家を作ることが、「請負業」の役割です。
お客様の資金をお預かりして、その中で最善の家づくりをするということです。
しかも我々は、「家づくりがお客様の価値ある資産になる」という使命をもっています。
請負業は「家を売って」利益を得ているのではなく、家を作るための一定の管理費を頂いて運営しているということを知っていただきたいのです。
なので、予算に見合った家づくりを計画し、無理な資金計画をしないことは大切ですが、
私たちは、お客様の大切な資金をお預かりして建てるわけですから、その価値を
きちんと社会に評価してもらいたいと思うのは、当然のことなのです。
さらに、技拓は「環境と家はセットですよ」と言い続けた結果、
お客様の努力の甲斐もあり、街並みにも溶け込みその土地に似合うムードを醸し出す、
素敵なお宅が、とても多いことに感謝しています。
そうした総合的な要素が、きちんとここ湘南という地域で評価されていることを知っていただきたいのです。そしてそういう流れが当たり前にもなってもらいたい。
他社の建物であろうと、著名な建築家でなくとも、価値ある住宅はきちんと評価される
時代にならなくてはいけない。いや、もうそういう時代になりつつあるのです。
技拓の実績のみならず、ストック住宅を活用していくという時代に求められる家の価値。
資源を使い、大金を使って建てた家が、使い潰すのが当たり前と思ってはいけないのです。

借金は、むしろ貯蓄と私は思っています。
頑張って働きローンを返済しながらも、家の価値は下がらないのであれば、それは貯蓄と同じことだという考えです。
環境もセットで育てることで、評価もあがるのであれば、なおさらの事。
しかも結果、自分の住む地域づくりという社会貢献にも繋がっていくとしたら?
大きな見方をすれば、日本のストック住宅の底上げをしているくらいの勢いで、捉えてみませんか?

経年の趣きある技拓の家には、お金をかけた良質な建物が多くあります。
それを次の世代が引き継ぐ。それをまたじっくり育てて、さらに次の世代へと上手にバトンタッチできれば、それは素晴らしい家の在り方だと私は信じています。
そこには、家の機能や性能だけではない、「趣き」が重要な要素となるのです。
まさに、ローマは1日にしてあらず。
その家の物語も一緒に引き継ぐ「趣き」には、育てて初めて得られる価値があります。
憧れの高価な靴やカバンは、大切に修理しながら長く使いますね。
「家を育てる」ことは本来同じでなければならないのに、そこが何故かリンクしていない場合が多い。それは、あまりに大きな買い物で、戸惑うのでしょう。
ですから、私たちはそのお手伝いが出来るよう、日々経験を積み努力を重ね、
技術を向上させています。

あとは、その価値を理解していただける方々と巡り合えるかどうかなのです。

残念ながら、日本のストック住宅にはまだまだ問題点が大きいのです。
なので、私たちはまだ新築を建てる必要性を感じてもいます。
もちろん、今まで建てた家を残す努力も惜しみたくありません。
性能がよく普遍的なデザインを持つ家を増やし、次世代に安心して送り出せる住宅にすることで、建てたお客様もそれを購入したお客様も、共に笑顔になることを大切にしたい。
そこには長い歳月を要しますが、そういった各々の思いこそが、これからの住宅に必要なことだと信じています。

「いつかは技拓」
そんな風に思っていただける家づくりを目指して、今年も頑張りたいと思います。
どうぞ、お気軽にご相談ください。