技拓の新たな取り組み セミオーダーの「ちびスケ」という考え方
かねてより社内で話題にしていた考え方の家、「小さく住んで豊かに暮らす」が、現実になりました。
セミオーダーの「ちびスケ」
ちびスケの考え方は、ファミリー層には向いていないとは思います。
必要な生活品と共に、一人、あるいは二人で住む想定です。家は小さくし、物を減らし、家事を減らし、余った時間を自分時間に使い豊かに暮らす、提案です。
子育て中は家族も物も多い。または仕事上必要なサイズの家はあると思います。送る家時間の中で、家族が自立をして離れていくとき、気づくと各々の部屋が物置化している事実を知る事になります。そして行かなくなる部屋、開けなくなる窓、掃除は季節の時だけ。部屋に気が無くなるそのことに気づいた時、どうしよう?と。「もったいないから」「思い出だから」「いつか使うかもしれないから」。毎年やってくる課題。ならば、いつかはやってくる「整理する」という時期を早め、残りの人生を楽しむことに時間を費やした方がよいのでは?と、
そんな提案に乗ってくださった「ちびスケ」の一号のお客様。長い年月の間に増えた自宅の物々の整理の時と判断し、鎌倉のご自宅をお嬢様夫婦に譲り、ご自身は那須へ移住。昨年春に着工し、完成は8月。昨年11月に完全移住をされました。
今年は雪が多く降っていますが、それすら楽しんでいる様子が時々届きます。
延床17坪、平屋。服も靴も家具も道具も必要最小限にされました。でも新たに設けた薪ストーブは憧れではなく、ここ那須には必要具可決な道具。毎朝、火を入れる事から始まります。断熱を高めているので、夜、火が落ちた時から維持されていて、朝目覚めベットから起きる事も苦にならないとか。17坪というサイズなので、掃除も早々に終わります。「箒でささっと。あっという間よ」。その後、庭で犬たちの遊びを見守ります。「犬の散歩」という改めての時間を設けるのではなく自分の敷地で遊ばせることのストレスフリーは、この上ない幸せだと言います。また、時に那須の美味しい穴場スポットへ。そして美味しいの開拓も。
大型犬とストレスなく生きる事と、時折の乗馬。自然いっぱいで開放的なこの那須は動物好きなお客様にとって、不便でなく楽しみであるとお話してくださいます。
人生終盤。
家事に追われる事なく自分時間を増し、追い立てられるような時間を無くし、移りゆく自然と動物と共に刺激をもらいながら過ごす。自然と笑顔になる。自らの生き方を発見していく。素敵な住まい方です。
こちらの写真は今朝届いたものです。