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武相荘の空気に触れて

深秋を過ぎて、いよいよ初冬という季節に入りました。
2014年も残すところ、あと1ヶ月。
毎年、早い早いと思うのですが、今年もやっぱり早かった・・・
ここから、仕事も一気に年末に向けて忙しさを増していきます。

そのため、ちょっと息抜きに先日出かけてきたのは、鶴川にある「武相荘」
白洲次郎・正子さんの住まわれていた家です。
茅葺き屋根屋根の建築という面だけでなく、お庭の在り方、生活の息遣い、正子さんが集めた骨董品など
大変興味深い場所でした。
前々から一度は、行ってみたいと思っていたので、日本画家の伯母を伴って、
スケッチも目的で行ってきました。
残念にもギャラリーやお茶処が、改装工事のため入ることはできませんでしたが、
展示室以外の撮影は許可されていたので、お庭を丁寧に見学しながら
撮影&スケッチをしてきました。
長屋門の手前に、休憩所があり、そこには白洲次郎さんの愛車がおかれています。
愛車
長屋門を通ると、お二人が過ごされた茅葺き屋根の家が奥手に見えます。
長門 庭より長門
長屋門から母屋まで続く、大谷石がまた美しかった。
石畳 大屋石
2006年暮れから2007年にかけて葺き替えられた美しい茅葺き屋根には、苔が生えて。
母屋 母屋2
茅葺屋根 茅葺屋根2
私はこの家の土間の使い方に、とても強い憧れを持っています。
自分もいつか、こんな土間がほしいと夢を持っているんです。
母屋の展示室では、秋展が行われていて、珍しい能面など木の品物を中心に
展示がされていました。
12/3~2/22(冬休館あり)には、冬の展示があります。

ちょうど奥座敷から見えるのは、竹林です。
竹林 鈴鹿峠
竹林を横切り、鈴鹿峠の先は雑木林のよう。
雑木林
伯母がスケッチに夢中になっている間、クヌギの大きなどんぐりを拾ってみたり、
緑に包まれた静かな空間に身を任せ、思いにふけったり・・・ 
置き石 どんぐり

灯篭 入り口 地蔵
手入れされ過ぎない美しさというか、普段着のようなホッとするお庭でした。
この庭を眺めて、晩年のお二人は静かに暮らされていたんですね。

白洲正子さんの書斎は、撮影ができなかったのですが、
次郎さんが普段使っていた作業場。
灯明台に何気なく飾られた侘助とツワブキ、外に飾られる大きな壺の花器。
作業場 灯台 壺
この季節、お庭では山茶花や白玉椿、侘助、千両などが楽しめました。
春や夏もまた、可愛らしい花々が咲いて、違った顔を見せてくれるのでしょうね。
また春になったら行ってみたいです。
日常の忙しさからちょっと離れて、ここでの数時間は心の癒しになりました。
暮らしを大切にして、静かに楽しむことの大切さを垣間見た
素敵な一日でした。