ASAHIKAWA DESIGN WEEK 2016
北海道の旭川市に弾丸視察に行ってきました。
極寒地の旭川で何が見れるのか?
其処には、「ものづくり」の精神が集結していました。
旭川は、木を使った家具を生み出す場所として、世界に稀な地域だそうです。
①資源が豊富に側にある
②製材する工場がある
③学ぶ場所がある
④デザイナーが居る
⑤形にする職人が居る
⑥売るメーカーがある
国土の2/3が森林の日本。なのに、輸入に頼る現状。林業の在り方も、旭川の周辺林業は、工夫していました。ただ植えるだけの木は、いずれ病んで健康な木材にはならない。木も山も弱ってくることを改善しようと、干ばつ材も活かす事も取り組んでいます。 旭川にある周辺資源と知識を、活かそう。1本の木から何が生み出るか?多くのアイデアを出し、「形」を生み出し、沢山の人に認めてもらうためには、どうしたらいい?冬には背丈以上の雪が積もるここ旭川。内にこもる事ではなく、外に向かって何ができるか?と…旭川には、共存、共生、そして競争がありました。そして、ものづくりの姿勢や思考を、次への世代へ受け継げるよう、実践している大人たちが見せていました。「ものづくり、楽しいよ。君たちのそばには豊富な材料と知識がある」と。
市役所も、バックアップしています。タクシーもバス会社も、ホテルも、道路も…
地方都市のこの有り方が、行き詰った産業の参考になるような、そんな空気を感じたイベントでした。
このインスタレーションは、「手の力、美しいものができあがっていく姿」として表現しています。作る過程を表現していて、中心には加工前の木材が置かれていて、そこを中心に渦を巻いてパーツが浮遊しています。外周は、完成品。関わる人、各々の思いが外に向かっていく様子を表現したそうです。