カビのお話し-湿度と温度の関係-

ゴールデンウィークの後半から雨が続いていますが、どんな休暇を過ごされましたか?
今年のGWは、江ノ島だけでも1日に延べ4万4千人を超える人が観光で訪れたそうです。すごいですね。それでもコロナ前の2019年の半分くらいだそうですが、だいぶ世の中が元に戻りつつあるのを感じています。そんな中、去年と同じで雨が続きやすい5月。
ついに沖縄も梅雨入り。こちらも去年と同じく早めの梅雨入りになるのでしょうか。
その分夏が長くなるといったパターンにもなるかもしれませんね。
そこで、やはりこの時期に気になるのが「カビ対策」です。

技拓では、10年ほど前から新築時にドライウォールの仕上げ塗料に、防カビ材を混ぜて仕上げております。カビは条件次第で表面には生えてしまいますが、菌糸が壁の中まで入り込まないようにするためです。
そこで、今回は改めてカビが発生しやすい条件と対策について、お伝えしようと思います。

  1. カビの生えやすい環境とは
    温度が20℃~35℃ 湿度が80%になりますと、数週間でカビが生えやすい環境となります。特に6月から9月の温暖多湿の条件下では、ほこり・食べかす・人間の垢や髪の毛だけでなく、さまざまな建築内装材を栄養源として酸素のあるところで生育されます。
    カビが活動を始めるのは、湿度60%を超えるあたりからと言われています。
    ちなみに、梅雨時期の室外湿度は平均78%前後とのこと。
  2. ウィルス対策としては湿度が必要?
    カビの対策としては、湿度は低い方が良いとされていますが、ウィルス対策としてはむしろ湿度が高いほうが良いをされています。
    ちりやほこりに付着して浮遊している空気中のウィルスは、湿度が高いと重さなどで地面、床に落下しやすくなるという特徴があるため、こまめな床掃除により対策がしやすいとされているのです。
  3. カビとウィルス対策をうまく行うには?
    カビの発生を意識しながら生活するうえで、適正かつ快適な湿度は30%から40%というのは一般的な見解ですが、ウィルス対策も一緒にされたいと思われる方は、少し高めの湿度40%から50%あたりが妥当とされています。
  4. 梅雨に実践しておきたい予防対策
    カビは1年中どこにでもありますが、見えないカビが可視化されやすい時期がこの梅雨の時期となります。そこでまず、家の中でどこにカビが生える条件が揃いやすくなるか予想を立ててみましょう。
    カビは、はじめは透明なヌメリの状態で徐々に色がつきだしていくので可視化されるわけですが、その透明な状態のうちに阻止する予防掃除が大切なのだそうです。
    水回りに水気を残さないことや、24時間換気システムを必ずONにすること。OFFにされている方がいらっしゃるとたまに聞きますので、つけっぱなしにしておいてください。

    また、「ついで掃除」的に、トイレに入った際、洗面所を使った際、お風呂に入った際など忙しい方は特に次いでにササっと先手を打って掃除してしまうのが一番です。
    カビを予防するには、湿度か栄養のどちらかを抑えればよいということです。
  5. カビが生えてしまった場合のお掃除のご紹介
    壁にちょっとしたカビが生えた場合には、アルコールを吹きかけ乾いたぞうきんで拭き取ります。ただし、それが余計にカビを広げてしまう原因になることもあるほどの量であった場合、また黒いカビが広がってしまったという場合には、下記の商品をお勧めしています。

    ㈱ピーワンコーピレーション カビホワイト カビ強力除去スプレー450ml

市販の薬品ですので、ネットで販売されております。
私も以前に引越しされるお宅で、実践してお見せしたことがありますが、ドライウォール(または壁紙)のカビに吹きかけ、15分ほど放置。黒カビが消えてきたら、水拭きをして塩素臭をしっかりとり乾燥させれば人畜無害となります。※ゴム手袋必須です。

職人さんや業者さんに頼まなくても、これだけのカビをご自分で落とせるならばとても心強いアイテムですよね。
塩素系ですので、洋服の付着などに気を付けて、ゴム手袋と心配な方はマスクなどをし、床に垂れないよう養生をして行うことをお勧めいたします。

こまめな汚れを落とす、掃除機や水拭きでのほこりや栄養分の除去、水たまりを放置しないなど、早め早めの対策は心がけたいものの、とても忙しい現代人にとって、毎日やるべきことはたっくさん!
でも、家の中をいつまでも清潔できれいに保つため、できること。ちょっとしたことからぜひ手をかけてあげてください。
ご興味のある方は、是非ネット購入してみてくださいね。

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